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土木積算における歩掛とその重要性とは?

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土木積算の精度を上げ落札の成功確率を高めるには、「歩掛」への理解が欠かせません。こちらでは、歩掛の基本知識や土木積算における重要性についてまとめました。

 

土木積算における歩掛とは?

 

歩掛とは、土木積算において労務費(工賃を含む人件費)を正確に計算するための方法です。労務費は工事価格を構成する重要な項目の一つですから、それを正確に算出することで土木積算の精度向上が可能になります。

労務費の計算といえば、労働者の作業時間を想定するかもしれませんが、工賃を含む正確な労務費は作業時間のみを基準にしたのでは算出できません。

一つの作業に要する人数、機械、材料、工法、労働条件、施工の難易度など、様々な要因を考慮する必要があります。こうした種々の条件を総合的に考慮して、個々の仕事にかかる作業手間を正しく計算する手法が歩掛です。

歩掛の計算方法

 

歩掛は、一つの仕事にかかる作業手間を数値化したものです。
例えば、ある作業に関して、1人で1時間かかる作業を8時間労働したと仮定した場合、歩掛は以下のように算出できます。

「歩掛=(1人×1時間)÷8時間=0.12」

算出された0.12という数字が、一つの仕事の作業手間を数値化したもの、すなわち歩掛です。
歩掛では「人工(にんく)」という単位が用いられ、上記ケースでは、1人1時間かかる作業で8時間働いた場合の歩掛は0.12人工となります。

さらに同じ作業を5箇所分行った場合の歩掛は、以下の通りです。

「0.12×5=0.6」 →0.6人工

このようにして歩掛を算出し、それに数量と労務単価をかけて計算すれば、正確な労務費を求めることが可能になります。

歩掛データを使う際の注意点

 

土木積算(労務費の計算)に歩掛を導入する際の注意点もあります。それは、「歩掛の計算は自社に合わせて柔軟に行う必要がある」という点です。どういうことかというと、歩掛の計算は国が公表している「標準歩掛」(※公共建築工事標準単価積算基準/国土交通省)を参考にして行うのが通例ですが、その国が定めている標準歩掛の基準と各社の状況には差があるということです。

工事現場の環境や、使用する材料、作業員の能力など条件は多岐にわたっており、しかも個々のケースで異なっているわけですから、標準歩掛をそのまま当てはめて計算しても、自社に合った正確な積算ができるとは限りません。そのため、標準歩掛を参考にしながらも、自社の状況に合わせて条件設定を柔軟に行う必要があります。

自社に合った条件設定を行い、正確な単位数量(歩掛)を定めることで、土木積算の精度を高められるでしょう。

※参照元:国土交通省|公共建築工事標準単価積算基準

歩掛を使うメリットは?

 

以上のような注意点がありつつも、歩掛を導入するメリットは少なくありません。例えば、土木積算に歩掛を取り入れるメリットには以下のようなものがあります。

  • 労務費を正確に把握できる
  • 赤字工事を解消する
  • 顧客の信頼度がアップする
  • 正確な進捗管理が可能になる
  • 経営力の強化につながる

適切な歩掛を設定することは、正確な労務費の算出を可能とし、最終的に土木積算の精度向上につながります。さらに歩掛を導入することで見積価格のズレをなくすことができ、赤字工事の解消や顧客信頼度アップにつながるほか、正しい見積作成に基づく正確な進捗管理、経営力の強化に生かすことも可能です。

歩掛は土木積算において重要

 

土木積算の精度を高めて入札を成功させるには、工事価格を構成する要素の一つである労務費(人件費)の計算を正確に行う必要があります。歩掛を使うことでそれが可能になり、土木積算の精度が向上し落札の確率が高まるのはもちろん、赤字工事の解消、顧客信頼度のアップ、経営力強化、その他の副次的なメリットも得られます。このように歩掛は、土木積算においてとても重要なものです。

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