茨城県において公共工事や公共事業の受注・受託を目指す上で、適切な土木積算で実効性のあるコストシミュレーションや予実管理を行うだけでなく、茨城県ならではの入札制度の地域的傾向やエリア特性を把握しておくことは重要です。
土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国21拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。(下記情報は株式会社コンピュータシステム研究所の提供資料より引用もしくは参照し作成しております。)
茨城県における土木工事などの公共工事・公共事業に関連した入札では、定期的な仕様の見直しや制度改定が行われており、土木積算によって施工コストを算出する前提として常に最新の情報にもとづいたシミュレーションを実行しなければなりません。
なお、2014年10月からは積算方式として「施工パッケージ型積算方式」が試行運用されつつ、実態として「積上型積算方式」が採用されていましたが、令和5年8月1日以降に起工する工事から、一部工種に関して積算方式に施工パッケージ型積算方式が導入されます。
令和5年8月1日以降に起工決議する工事に関して、積算基準と標準歩掛の改訂が実施されています。
積算基準と標準歩掛の改訂対象としては以下のように区分けされているため、参考にしてください。
歩掛の改訂に伴い、例えば改訂前は土木工事における製作工労務単価として、交渉製作における直接労務費(工数単価)が27,800円とされていましたが、改訂後は28,700円にするといったように単価上昇が前提とされている点が重要です。
なお、土木工事と電気通信・機械工事など工種によって単価がそれぞれ設定されている点にも注意してください。
経費については直接工事費に直接経費が含まれており、個々の費目ごとに見積書と実績価格等の資料を用意した上で決定されます。
令和5年8月1日以降に起工する工事については、積算方式が施工パッケージ型積算方式へ変更される点が重要です。
施工パッケージ型積算方式では、目的物に関してそれぞれ積算条件が設定されており、直接工事費として標準単価を選択するという仕組みになりますが、間接費の積算については従来の積上型積算方式と共通になっているため注意してください。
2023年4月から発注者の取り組みとして、「完全週休2日制(原則土日)」に加えて「4週8休制」が導入されます。また受注者側の取り組みとして、茨城県建設業協会では県内の公共工事において全ての土曜日の一斉休工日設定を実施し、ライフワークバランスを整えやすい環境づくりを進めています。
なお、対象工事は全ての工事となっており、特に3千万円以上の工事については「完全週休2日制」と「4週8休制」のどちらを採用するか発注者指定型とされる点もことも特徴です。
30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo(アトラス レアル エボ)。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。
昨今の公共⼟⽊⼯事⼊札は、建設⼯事の中でも特に精度が求められています。
土木積算システム「アトラス(ATLUS REAL Evo)」を展開するコンピュータシステム研究所の協力のもと、公共工事、土木工事の落札のコツ・ポイントについて解説!