ドボセキ 土木積算システムで絶対落札 » 地域別、具体的な積算のコツ » 鹿児島県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

鹿児島県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力をえて、鹿児島県の土木積算の特徴・コツについてまとめました。

土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国23拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。(下記情報は株式会社コンピュータシステム研究所の提供資料より引用もしくは参照し作成しております。)

鹿児島県の土木工事入札制度の現状

予定価格について

平成27年(2015年)4月1日から、予定価格の事後公表は5000万円以上から2500万円以上の建設工事に適用されるようになりました。

  • 2500万円以上の工事は予定価格(事後公表)
    ※1200万円以上の舗装工事は予定価格(事後公表)
  • 2500万円未満の工事は予定価格(事前公表)

2500万円未満の工事は予定価格が公表されていますが、一部地域や工種・ランクによっては最低制限価格での競争となっており、精度の高い積算が求められています。

最低制限価格について

平成24年より変動方式(ランダム)による最低制限価格が廃止され、これまでの「たまたま受注できた」時代が終わり、「1円単位」の非常にシビアな積算精度が問われる価格競争が始まりました。

その後、現在に至るまで数回の最低制限価格の見直し(算定式変更)が行われ、10年前と比べて最低制限価格が約5%引き上げられた現在でも、鹿児島県においては積算精度が最重要視されています。

鹿児島県の特徴について(歩掛・単価)

歩掛・単価の特徴(鹿児島県の土木積算)

ほとんどの県や地方自治体では国(国土交通省や厚生労働省等)の基準を転用・流用しますが、鹿児島県では「公共3部(土木(港湾)・農林・林務)」「営繕(建築)」「上水道(市町村)」等で、一部工種に独自基準を持っています。

公共3部(土木(港湾)・農林・林務)

  • 歩掛:毎年10月に年度改定を実施。毎月の市場動向等により内容が改定されるケースがあります。また、工種により一部県独自の歩掛を採用して積算を行います。
  • 単価:毎月改定(土木・農林)、4月・10月改定(林務)。市場動向により適宜改定される可能性があります。なお、労務改定は2~3月頃です。

営繕(建築)

毎年7月の年度改定のほか、市況調査単価・営繕工事実施設計単価の改定が不定期で行われます。市場動向等により内容が改定される可能性があります。

上水道(市町村)

  • 歩掛:毎年概ね4月に年度改定を実施します。※市町村により異なる場合があります。
  • 単価:使用する単価金額の根拠は主に「建設物価(WEB版含む)」「積算資料(電子版含む)」「土木コスト情報」「建築コスト情報」「土木施工単価」「建築施工単価」です。ただし、市町村が使用する電算ごとに単価採用基準(数値処理・採用号月など)が異なる場合があります。※基本は年1回4月改定(鹿児島市は年4回、4月・7月・10月・1月改定

積算で必要とされる「単価・歩掛」の根拠を掴むことが、「積算精度向上」において重要な要素です。

鹿児島県の特徴について(経費基準・その他)

経費基準の特徴

  • 鹿児島県土木部の処分費の扱いについて
    考え方は国交省基準に準拠していますが、計算方法に少し特徴があります。
    3%の限度額(考え方)は、国の場合が「3/100」、鹿児島県の場合が「3/97」です。
  • 工事価格(予定価格)について
    税抜き工事価格は「千円未満切捨て」となり、一般管理費で切捨て額を調整しています。

その他の特徴

工種(発注機関が使用する電算)によって異なるコードが存在します。

【例】県土木部・市町村水道が使用する電算の場合

  • 諸雑費コード〔#01 など〕:歩掛内の諸雑費率を計算する際に使用します。
  • 丸めコード〔#10 など〕:歩掛内の丸め処理を行う際に使用します。
  • 丸めコード〔#99 など〕歩掛内の丸め処理を行う際に使用します。土木・下水道と上水道で処理が異なります。
  • 特殊集計コード〔#0043など〕:経費計算時に特別な意味を持ちます。

★各コードごとに処理が異なるため、手計算や特殊歩掛(Vコード)作成を行う場合は注意が必要です。

発注機関が使用する電算の特徴を把握して積算に用いることが、「積算精度向上」において重要な要素です。

鹿児島県の土木積算において多くの方が頭を悩ます、予定価格から相違する箇所

【実例】県土木部発注の「上層路盤工・下層路盤工」についての注意点

歩掛条件【施工区分】の条件選択では、施工内訳表の左上に記載されている規格だけで判断して条件登録をしてしまうと、違算につながる可能性があります。

施工内訳表上部

施工内訳表の下部に記載されている「全仕上り厚」の数値を用いて判断してください。下記に判断および計算例を記載します。

施工内訳表下部

判断および計算例

上図の全仕上り厚が150mmであるため、積算基準書の(注)等に記載のある「条件の説明」を確認し、記載の通りに計算したうえで、施工区分の条件では正しい層数施工を選択する必要があります。

  • 下層路盤の場合:150mm ÷ 200mm = 0.75 → 小数点以下切り上げ 『1層施工』
  • 上層路盤の場合:150mm ÷ 150mm = 1 → 小数点以下切り上げ 『1層施工』

積算基準書の条件説明

設計書をどのように読み解くかが、積算精度向上の分かれ目です。

【実例】県土木部発注の「離島工事におけるアスファルト舗装 合材割増」についての注意点

施工内訳表内のAs合材項目の備考欄にコードの記載がない場合は、登録単価一覧表に該当の単価がないか確認が必要です。

登録単価一覧表

今回は見積単価が200t以上の単価であるため、200t未満の小口割増を加算して計上しなければなりません。

  • 見積単価合材:18,600円
  • 200t未満割増:+1,000円
  • 合材採用金額:19,600円

離島の積算においては頻出項目かつ違算となってしまう重要な内容です。

各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」

上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ(習慣)などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国23拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。

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全国23拠点で地域の発注者特徴を把握&研究し積算精度を⽇々研鑽。
       

30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システム「アトラス」。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。

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