ドボセキ 土木積算システムで絶対落札 » 地域別、具体的な積算のコツ » 長野県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

長野県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力をえて、長野県の土木積算の特徴・コツについてまとめました。

土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国21拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。(下記情報は株式会社コンピュータシステム研究所の提供資料より引用もしくは参照し作成しております。)

長野県の土木工事入札制度の歴史と現状

これまでの入札制度も、全ての公共工事案件が予定価格事後公表

長野県では、かねてより全ての公共工事案件が予定価格事後公表で発注がされております。

田中康夫県政時代に公共工事改革の一環で2002年9月~2003年8月の1年間だけ完全事前公表の叩き合いになった期間がありましたが、混乱を招き完全事後公表に戻りました。

その後の大きな変化としては、2019年4月より入札公告時等における設計内容の適切な明示を図るため、金抜設計書に記載される情報内容の変更がなされました。

具体的には「応札者自らの積算を促す発注方式」※が廃止され、それと同時に、代価表内の単価数量、歩掛条件・積算条件、見積単価といった情報も公告時に明記され、共通・現場・一般のそれぞれの経費率も設計書に記載されるように変更されています。

※ 「応札者自らの積算を促す発注方式」とは任意仮設工に関しては内訳を一切公表せず一式での表示を基本とし、応札者が現地や図面を確認し、自らの考えに基づく積算金額を算出したうえで入札に臨み、またこの任意仮設部分に関しては一切の質問を受け付けないという制度。また落札後も任意仮設部分は基本的に設計変更に応じない。

この変更以降、バラつきのあった各社の応札価格が調査基準価格周辺に集中する状態になりました。

現在、長野県の土木積算は正確さだけでなく、
さらに過去の開示請求などを参考にしたノウハウも求められる

現在もその状態は続いており、予定価格を1円単位まで正確に算出することを当然のように求められているのが長野県の入札事情になります。

ただし市町村発注の工事においては、すべて事後公表ではありますが設計書に記載されている情報量が県ほど多くはなく各社独自の判断が必要な場面があります。

そのため、正確なデータの搭載だけでなく過去の開示請求などを参考にしたノウハウが求められます。

長野県の土木積算における歩掛と単価と経費の特徴


歩掛の特徴(長野県の土木積算)

長野県では基本的に国の基準書に準拠していますが、一部長野県独自の考え方を持ち合わせています。また、改定時期が国とは異なり基本的に毎年10月に年度改定が行われます。

単価の特徴(長野県の土木積算)

長野県では発注部局ごと(建設部・農政部・林務部・企業局)独自単価を持ち、公表がされています。

また、建設部ではさらに地域事務所ごとに独自の単価が公表されており、注意が必要です。
刊行物単価の決定方法も、かなり複雑なルールが公表されており慎重な改定が求められます。

経費の特徴(長野県の土木積算)

基本的に国に準拠していますが、点在工事の経費計算方法が長野県独自の計算方法によって行われています。

長野県の土木積算において多くの方が頭を悩ます、
予定価格から相違する箇所

建設部発注工事の入札について(長野県)

前述の通り積算条件が基本的にすべて明示されている為、長野県建設部発注工事においては1円単位の精度が求められ、ひとつのミスも許されない。

<長野県版アトラスでは設計書データを基にした自動積算機能を搭載し、ヒューマンエラー防止に寄与する取組を行っている。>

市町村発注工事の入札について(長野県)

こちらも前述の通り、市町村発注工事では未だブラックボックスにされている箇所が多くある。

<長野県版アトラスでは地域情報に精通したスタッフが県内に5人常駐しており、多くのノウハウをスピード感持って提供することが可能。>

農政部の発注工事の入札について(長野県)

農政部発注工事では、国が採用している基準書だけでは積み上げができない歩掛が一部ある。

国と同じ歩掛を採用してしまうと、単位当たり数円のズレが生じ、長野県発注工事では命取りに。

<長野県は複数の基準書を組み合わせて使っている為、その知識とデータが必要。長野県アトラスでは対応済。>

林務部の発注工事の入札について(長野県)

林務部発注工事では、一部農政部の歩掛を流用しているケースがある。また一部歩掛においては
 代価の中身は国の基準書と同じだが名称を変更しているケースもあり、全体的に積算がしづらい。

<アトラスでは歩掛が探しやすい仕組みを搭載し、違算防止に寄与。>

企業局(上水道)の発注工事の入札について(長野県)

水道必携内の歩掛と長野県独自歩掛では端数処理の方法が異なるケースがある。

<長野県から明確な公表はないが、アトラスでは開示請求から情報入手。ノウハウとしてまとめられている。>

各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」

上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ(習慣)などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国21拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。

土木積算の精度を上げる
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地域ごとノウハウが充実
⼟⽊積算システムアトラスとは?
全国21拠点で地域の発注者特徴を把握&研究し積算精度を⽇々研鑽。

30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo(アトラス レアル エボ)。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。

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