ドボセキ 土木積算システムで絶対落札 » 地域別、具体的な積算のコツ » 和歌山県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

和歌山県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

和歌山県の入札制度の歴史と現状

和歌山県は平成20年6月から公共調達制度の改革を推進し、16年間で多岐にわたる改善を達成してきました。その改善策に、電子入札の導入、不良不適格業者の排除、工事品質の確保、地元建設業者の育成などが挙げられます。特に品質確保では低入札価格調査基準と最低制限価格の事後公表が行われ、中央公共工事契約制度運用連絡協議会モデルが見直されました。

指名競争入札が廃止され、条件付き一般競争入札が導入されるなど、発注者の恣意性排除と建設業者の参加自由化が進みました。ただし、入札参加条件の緩和により、これまで排除されていた不良不適格業者が参加しやすくなったことが課題として浮上しています。そして入札参加には複雑な書類提出が求められ、これが一層の課題となっています。

さらに、令和5年7月からは週休2日制度が導入され、現場の労働環境改善と若手入植者の確保・育成が強調されています。現在、和歌山県ではシステム活用、若手人材の誘致、施工管理の適正化が求められ、これらの課題に対処することが重要です。

和歌山県の土木積算の歩掛について

基本的に、積算は国土交通省の基準に従っており、毎年7月に1回の改定があります。ただし、一部の歩掛には和歌山県独自のものが使われています。歩掛コードを備えており、対応する歩掛を素早く検索できます。施工パッケージの単価表には構成比率が明示されていません。

和歌山県の土木積算の単価について

和歌山県の公式ウェブサイトでは、公共工事の設計単価表が公表されています。この単価表には、労務単価、材料単価、損料及び賃料、市場単価、土木工事標準単価、土壌検査費用、処分料などの内訳が含まれています。価格だけでなく、引用元も明記されています。

特に、「物価資料」と記載されている部分については、その平均値が使用されているという特徴があります。これにより、設計単価の算定において物価の平均的な動向が反映され、公平かつ適切な価格が示されていると言えます。

和歌山県の土木積算の経費について

工事価格は1,000円単位で計算され、契約保証に関連する補正後の金額から、端数処理前の工事価格が1,000円未満の場合、その金額を除いた額が一般管理費として計上されています。この仕組みにより、金額の端数を取り除くことで、一般管理費を適切に計算し、透明性を確保しています。

和歌山県での積算で頭を悩ますポイント

契約保証に係る一般管理費等率の補正

和歌山県の設計書において契約保証に関する補正が具体的に記載されていない場合、公表されている土木工事標準積算基準書においても条件が詳細に記述されていないようです。これにより、金銭的保証や役務的保証に関する具体的な条件は不明です。

したがって、工事に関連する契約保証についての詳細な情報を入手するためには、発注者に直接確認する必要があります。発注者への問い合わせを通じて、具体的な契約保証の条件や補正に関する情報を取得することが重要です。一般的には金銭的保証で計算されています。

4週8休制度

和歌山県では、令和5年7月1日以降の公告から一部を除く建設工事において、週休2日制度が採用されました。週休2日とは、4週間で8日間の休息を指します。ただし、一部の工事にはこの制度が適用されません。適用外のケースには、以下のような条件があります:

  • 現場作業が短期間で完了する工事: 作業が1か月未満の短期間で完了する工事。
  • 災害やその他避けることのできない事由によって臨時の必要がある工事等: 災害やそれ以外の不可抗力によって急な必要がある工事。
  • 営繕工事施工事務規定に基づき施工する工事: 営繕工事において、その施工事務規定に基づいて施工される工事。

これらの条件に当てはまる工事は週休2日制の対象外とされています。週休2日制度の導入により、働きやすい環境の整備が進む一方で、特定の条件下で柔軟性を持たせています。

ランダム係数

最低制限価格および調査基準価格は、ランダム係数を考慮して算出されています。具体的には、積算によって計算された最低制限価格および調査基準価格に、ランダム係数(±1.5%)が0.0001刻みで乗じられます。このランダム係数の取り入れにより、価格が微細に変動するため、正確な算出が重要です。

正確な最低制限価格および調査基準価格の算出は、プロジェクトや契約において重要です。計算においては、積算データや関連する数値に対して慎重に取り組むことが必要であり、これによって正確な価格設定が行われます。また、これらのランダム係数の微調整は、公正かつ透明な入札プロセスを確保する上で役立ちます。

イメージ イメージ
地域ごとノウハウが充実
⼟⽊積算システムアトラスとは?
全国21拠点で地域の発注者特徴を把握&研究し積算精度を⽇々研鑽。

30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo(アトラス レアル エボ)。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。

イメージ
たった24円違いで落札できない…
熾烈さを極める
公共土木⼯事⼊札!

昨今の公共⼟⽊⼯事⼊札は、建設⼯事の中でも特に精度が求められています。
土木積算システム「アトラス(ATLUS REAL Evo)」を展開するコンピュータシステム研究所の協力のもと、公共工事、土木工事の落札のコツ・ポイントについて解説!

公共土木工事の落札の
コツ・ポイントをチェック

あわせて読みたいページ