ドボセキ 土木積算システムで絶対落札 » 地域別、具体的な積算のコツ » 岡山県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

岡山県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力をえて、岡山県の土木積算の特徴・コツについてまとめました。

土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国21拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。(下記情報は株式会社コンピュータシステム研究所の提供資料より引用もしくは参照し作成しております。)

岡山県の土木工事入札制度の
歴史と現状

ここでは、岡山県における土木工事入札制度の歴史と現状について述べていきます。

7年ほど前まで予定価格・最低制限価格が事後に公表だった

7年ほど前までは、予定価格・最低制限価格が事後に公表されており、なおかつ一定範囲内でバラつきが見られていました。

しかし、2016年以降から現在まで、最低制限価格は事後に公表されていますが、入札結果から予定価格の90%で落札されています。

予定価格が税込で1千万以上の場合は10万円止めとなっており、税込1千万円未満の場合は万円止めとなっているため、1円単位で競争する積算精度が必要なく、合うことが当たり前の状態で、同札でのくじ引きがスタートラインとなっているのです。そういったことから、使いやすさもニーズの1つとなっているのが特徴的。

事前公表エリアと事後公表エリア

市町村における発注者は事前・事後が入り混じっており、岡山市など事後に公表するエリアはランダム係数を採用しています。

倉敷市・津山市など事前に公表するエリアでは、細かい歩掛条件などの明記がされておらず、逆算市場となっています。

岡山県の土木積算における
歩掛と単価と経費の特徴

岡山県の土木積算における歩掛と単価、経費の特徴について説明していきます。

歩掛の特徴(岡山県の土木積算)

毎年11月の年1回年度改定が行われており、岡山県参考資料編を基に歩掛について掲載されています。

岡山県企業局は、企業局独自基準書の「岡山県企業局工事設計基準(工業用水基準)」を地域歩掛として作成・搭載しており、電気設備・機械設備の積算が可能です。

岡山市下水道は、下水道工事の「開削」「管更生」「推進」の独自歩掛を作成・搭載。 土木・農林 施設機械は、岡山県の条件に沿った歩掛にカスタマイズされ、楊排水ポンプ設備・鋼製付属設備などの積算が可能だそうです。

単価の特徴(岡山県の土木積算)

岡山県の単価ですが、「基礎単価表(岡山県土木)」「国土地理院」「物価資料(建設物価・積算資料)の安値単価」「一方の資料しか掲載がない場合はその価格」「特別調査による単価」「見積による単価」の優先順位で採用されているのが特徴。

見積単価は決定単価一覧表で公表されており、独自単価は「岡山市下水道」の公表単価も搭載されています。

経費の特徴(岡山県の土木積算)

岡山県における工事価格の端数処理は万円まるめとなっていますが、一般管理費から減額して工事価格の端数処理を実施しています。

特徴のある経費計上にも対応しており、スクラップ控除は一般管理費の下位で計上されているようです。

岡山県の土木積算において
多くの方が頭を悩ます、
予定価格から相違する箇所

土木積算において多くの方が悩まれている、予定価格から相違する箇所について説明していきます。

「諸雑費(まるめ)」の計算方法について(岡山県民局)

岡山県民局における「諸雑費(まるめ)」の計算方法についてです。岡山県では一般的な「諸雑費(まるめ)」とは違って、代価合計金額を基準数量で割戻した後、有効4桁になるように端数を計算しています。 基準数量で割戻すタイミングが違ってくるため、金額に差異がでるようです。

直接工事費・共通仮設費(積上げ分)の諸経費対象外項目について
(岡山県民局)

備考欄または工種行に、「特殊2次製品購入費」「道路標識柱等」「特殊集計データ」など記載されているときは、集計設定が必要です。

推進日進量の計算方法について(岡山市下水道)

役所から配布される「積算基準の適用について」には、以下の通り記載されています。

「塩ビ管挿入工」「管内ずり出し工」など日進量が必要な場合に明記されています。

歩掛積上げ後、代価内の合計金額に対して日進量を割戻す必要があるのです。

各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」

上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ(習慣)などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国21拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。

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⼟⽊積算システムアトラスとは?
全国21拠点で地域の発注者特徴を把握&研究し積算精度を⽇々研鑽。

30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo(アトラス レアル エボ)。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。

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