ドボセキ 土木積算システムで絶対落札 » 地域別、具体的な積算のコツ » 山梨県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

山梨県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

山梨県の土木工事入札制度について

山梨県積算の現状について

山梨県は、県土整備部・林政部・農政部それぞれの基準で積算しており、その他市町村は、県準拠にて積算しています。予定価格は一部を除き事前公表となっています。

また、山梨県では【中央公契連モデル】をベースにした最低制限ルールを採用していて、計算結果にランダム係数をかけた金額を最低制限価格としていることが、ポイントになります。尚ランダム係数は、非公表となっています。

山梨県では、予定価格が事前公表されているため、入札時には内訳書の提出が必要です。これにより、内訳内容の正確な算出が求められます。

そして、予定価格が公表されている市場性から、逆計算にて最低制限価格を算出し、それを参考に予定価格を決めることが一般的です。

山梨県の土木積算の歩掛について

山梨県では国交省積算基準をベースに毎年10月の年度改定を実施しています。

県土整備部の設計書上には、コードが付与されており、施工パッケージはSZA、SZB等の独自コードを使用し、積上げ歩掛はS等のコード、市場単価はSF等のコードを使用しています。その他では、発注者側が独自で作成した見積もり歩掛等は、V等のコードで記載されます。また、県土整備部には、カスタマイズしている歩掛が多数あります。そして殻運搬等の処分場へ搬入する歩掛については、処分場を特定されない様、市街地区分の条件を含め運搬距離が非公表になっています。

例として、トラック運搬の歩掛においては、設計書上の記載では【B 積込機種・規格 =1 バックホウ】の場合は、機械は判断できますが、機械の規格までは判断できません。規格を判断するには公告時に添付されている仕様書や、過去の案件を参考にしながら判断していく必要があります。また規格の【=1】や末尾の数字が変わることにより、規格が分けられているのも特徴の一つです。

その他の発注者として、林政部の設計書では、施工パッケージはSPG独自コードを使用、積上げ歩掛はSK、SR等のコード、市場単価はSC等のコードを使用しています。農政部では土地改良工事積算基準、上水道発注工事では水道事業実務必携の基準が使用されています。

山梨県の土木積算の単価について

現在山梨県では、HP上にて【実施設計単価】が公表されています。こちらの単価金額に関しては、全改定は4月と10月となり、主要資材(燃料等)に関しては、7月と1月も改訂され、大きな改定は年4回になります。小規模な改定は、毎月行われています。

また、生コンクリート等の地区単価が、細かく分けられているのも山梨県の特徴です。そして、基本的に単価金額の採用は、主に「建設物価(WEB版含む)」「積算資料(電子版含む)」の前月号を参照しており、2誌の平均値をとった金額を採用単価としています。

コンクリート、アスファルト等廃材等処分費に関しては、公表資料に記載がされていない為、処分価格を把握する必要があり、特記仕様書等、設計書以外の資料を確認する必要があります。

設計上、基準にない単価を採用する際には、見積単価はW~等のコードの記載があります。その中には一式計上され、内部構成や数量等の詳細が判断できないものもあります。

その他単価として甲府市においては、上下水道局が独自単価を採用しています。

山梨県の土木積算の経費について

歩掛と同様、国交省積算基準に準拠していて、毎年10月の年度改定となっています。但し、年度によって経費のみ前倒しで採用されるケースもあり、令和4年度は5月に改訂されています。

山梨県では、経費条件において積雪寒冷地を採用しているのもポイントです。こちらは、現場条件によって補正する係数が変わります。

予定価格算出においては、一般管理費で金額調整を行い、万円まるめになっています。

山梨県提出様式について

山梨県提出様式

山梨県では、入札の際に内訳書の提出が義務付けられています。提出様式に指定の書式はありませんが、内訳書提出の際に、会社名・工事名が必要になります。また公告の段階で、提出例のエクセルがダウンロードする書類に入っているため、当該書式に金額を記載しての入札も、可能です。

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