公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力をえて、宮城県仙台市の土木積算の特徴・コツについてまとめました。
土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国21拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。(下記情報は株式会社コンピュータシステム研究所の提供資料より引用もしくは参照し作成しております。)
令和2年4月より工事契約の失格基準が改訂された事により、失格基準額を1円単位まで合わせるために、直接工事費を1円単位まで正確に積算する事が必要になっています。
そのため、高い積算精度の叩き合いが生じているのが現在の仙台市市場となります。また、発注者側の僅かな積算ミスも公表されている事情からも、市場の競争の激しさが伺えます。
下記の直接工事費、共通仮設費、現場管理費、一般管理費のどれか一つでも基準を下回ると失格になります。
直接工事費×95%、共通仮設費×90%、現場管理費×90%、一般管理費×60%
宮城県土木部の土木工事標準積算基準書に準拠しており、毎年、10月に改訂しています。
仙台市設計書には歩掛条件の詳細が記載されており、一つの条件選択肢の選択ミスが命取りになります。
JACIC基準の条件選択肢、順序を把握できていないと正確に歩掛を合わせる事は困難です。
仙台市では仙台市単価、各工事用の特別調査単価等を毎月改定しています。
使用する単価根拠は主に「建設物価(WEB版含む」「積算資料(電子版含む)」「土木コスト情報」「建築コスト情報」「土木施工単価」「建築施工単価」の当月号を参照とし、2誌の平均値(※1)をとります。
※1…端数処理のルールが単価種別により異なりますので注意が必要です。
端数処理のルール例:
宮城県土木部の土木工事標準積算基準書に準拠しており、毎年、10月に改訂しています。
最近では国の改訂に沿ってさまざま新しい制度の試行工事も発注されております。
各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」
上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ(習慣)などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国21拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。
30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo(アトラス レアル エボ)。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。
昨今の公共⼟⽊⼯事⼊札は、建設⼯事の中でも特に精度が求められています。
土木積算システム「アトラス(ATLUS REAL Evo)」を展開するコンピュータシステム研究所の協力のもと、公共工事、土木工事の落札のコツ・ポイントについて解説!