公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、山口県の土木積算の特徴・コツについてまとめました。
土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国23拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。
約10年前から予定価格・最低制限価格が事後公表であり、積算に関して競争が厳しいエリアです。
過去には市町村も含めて、最低制限価格が1円単位の入札もありました。2022年7月から最低制限価格の見直しがあり、予定価格税込1千万円以上の場合は10万円止め、1千万円未満の場合は万円止めとなったため、1円単位で競争する積算精度までは必要なくなりました。
一方で、積算金額が合うことは当たり前であり、同札でのくじ引きに乗ることがスタートラインとなります。
そのため、使いやすさやスピード、データ整備もニーズの一つとなります。
また、積算異議申し立てを実施している地域でもあり、積算に関しての意欲・レベルの高い地域になります。
市町村発注者においては、事前公表・事後公表のエリアが混在しており、最低制限価格が1,000円単位の地区が多いです。
しかし、事後公表エリアの中でも、最低制限価格が周南市では10円単位、柳井市では1円単位まで必要といった、厳しい精度が求められる地区も存在します。
年度改定は基本的に毎年10月の年1回となり、山口県積算基準を基に歩掛を搭載しています。
近年では、臨時改定で国交省の改定を早く導入する場合もあります。
土木・農林・治山・港湾(一部搭載なしがあります)に対応しております。
資料が公表されているコードを搭載しており、検索において簡単に該当歩掛を見つけることができます。
山口県では「公共工事設計・労務資材単価表」「物価資料(建設物価優先)単価」「特別調査による単価」「見積による単価」の優先順位で採用されておりますが、見積単価に関しては概算額が単価設定条件書で公表されています。
単価改定は四半期改定となり、4月と10月は全改定、7月と1月は主要資材改定となっています。
独自単価としては、「事務所別単価」の各土木建築事務所の公表単価も搭載しております。
他にも、「山口県警単価」「山口県営繕単価※前年度」の独自単価も搭載しております。
施工箇所点在工事においても、国交省とは異なる計算になりますが、算出できるように対応しております。
様々な発注元の経費に関しても、山口県独自の経費に対応しております。
▼スクロールできます
|
|
単価 |
独自単価 |
積算基準 |
経費 |
|---|---|---|---|---|
|
山口県 |
4月・10月は全改定 |
事務所別単価 |
毎年10月 |
山口県独自の経費に対応 |
|
市町村 |
発注者により異なる |
発注者により異なる |
発注者により異なる |
事前公表・事後公表が混在 |
※上記は基本改定のため、適宜臨時改定等が発生する場合があります。
山口県では、諸雑費(まるめ)に関してコードで記載されており、見分ける必要があります。
特に見積歩掛関係は設定が必要になります。
見積歩掛で平均後直下の考え方を知らなかったり、見積単価の概算額の考え方が分からなかったことで、金額が合わない場合があります。
山口県土木建築部では、単価条件書に概算額をよく使用しています。
有効桁2桁止め、3桁目以降切り上げの記載があり、最高値と最低値が存在します。
計算や見積収集をせずに、そのままの金額を入れて違算する方が多く見られます。
工法群指定という独自の複合代価があり、計算方法の相談が多数あります。
理解すれば問題ありませんが、土木工事ではあまり見かけないため、いざ出てくると忘れているケースが多い項目です。
役所から配布される設計書に明記されていますが、「取付管突出処理工」「高圧洗浄車清掃工」など、歩掛積上げ後の代価内合計金額に対して、日進量を割戻し、または補正する必要があります。
設計書には経費条件が記載されておらず、どのように考えるかノウハウが必要です。
過去の考え方や情報が大きく左右します。
設計書には代価表や検索コードがなく、条件等が不明です。
歩掛での積上げは開示や現場知識等が必要になってくるため、現場経験がない方が積算するのは難しい一面があります。
また、その他率も自治体により異なり、金額のずれにも繋がっています。
設計書に金額や処分場の記載がないため、開示頼りになりがちです。
金額も数量を置き換えて計算している自治体もあるため、解読は正直困難な状況です。
各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」
上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ(習慣)などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国23拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。
30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システム「アトラス」。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。
昨今の公共⼟⽊⼯事⼊札は、建設⼯事の中でも特に精度が求められています。
土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力のもと、公共工事、土木工事の落札のコツ・ポイントについて解説!