ドボセキ 土木積算システムで絶対落札 » 地域別、具体的な積算のコツ » 山口県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

山口県の土木積算・入札制度の地域傾向、特徴

公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力をえて、山口県の土木積算の特徴・コツについてまとめました。

土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国21拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。(下記情報は株式会社コンピュータシステム研究所の提供資料より引用もしくは参照し作成しております。)

山口県の土木工事入札制度の
歴史と現状

ここでは、山口県の土木工事入札制度の歴史と現状について詳しく説明していきます。

1000万円以上は10万円止めで
1000万円未満は1万円止め

山口県では、7年前から予定価格・最低制限価格が事後公表となっています(2022年8月現在)。もともと山口県は積算に関する競争が厳しいエリアで、過去には最低制限価格が1円単位で入札されたこともあったほどです。

2022年7月からは最低制限価格制度が見直しされ、予定価格1000万円以上の場合は10万円止め、予定価格1000万円未満の場合は1万円止めとなりました。以後、1円単位での競争はなくなり、同札であればくじ引きで落札される形となっています。使いやすさやスピードというニーズに応える形での制度の見直しです。

なお山口県は、「積算異議申し立て」を制度化している地域でもあることから、積算に関する意欲レベルは高いエリアと言えるでしょう。

市町村単位では事前公表・事後公表が混在

県発注の案件では最低制限価格を事後公表としていますが、市町村発注の案件では、2022年8月現在、事前公表と事後公表が混在している状況です。

なお、事後公表エリアとなる山口市では、最低制限価格が1円単位と厳しく、精度の高い計算が必要となります。

山口県の土木積算における
歩掛と単価と経費の特徴

山口県の土木積算における歩掛と単価、経費にはどのような特徴があるのか、詳しくチェックしていきたいと思います。

歩掛の特徴(山口県の土木積算)

山口県積算基準を基に歩掛を計算することが原則。基準の年度改定は、基本的に毎年10月の年1回となります。近年では、国交省の改定を臨時改定として速やかに導入する場合もあります。

なお土木・治山・港湾・水道などは、資料のコード検索等によって歩掛の基準を見つけることができます。

単価の特徴(山口県の土木積算)

単価基準は、優先順位の上から順に、➀公共工事設計・労務資材単価表、➁物価資料(建設物価優先)単価、➂特別調査による単価、➃見積による単価の4種類が採用されています。

また、見積単価については、その概算額を単価設定条件書で公表。単価改定は4半期ごとされ、4月と10月に全改定、7月と1月に主要資材改定が行われます。

他にも、山口県警単価や山口県営繕単価、土木事務所単位の事務所別単価など、独自単価もあります。

経費の特徴(山口県の土木積算)

山口県独自の経費計算が存在します。詳細は県にて確認してください。

山口県の土木積算において
多くの方が頭を悩ます、
予定価格から相違する箇所

最後に、山口県の土木積算において、多くの方の悩みとなっている点について説明していきます。

諸雑費(まるめ)の計算方法について
(山口県土木建築部)

山口県では、諸雑費(まるめ)をコードで記載する形としているため、そのコードが何に該当するのかを見分ける必要があります。特に見積もり歩掛関係は見分けがやや複雑です。

見積歩掛について(山口県土木建築部)

見積歩掛については、平均後直下の考え方や見積もり単価の概算額の考え方など熟知していない場合には、正確に計算することが難しくなる可能性があります。

推進日進量の計算方法について
(市町村推進工事)

「取付管突出処理工」や「高圧洗浄車清掃工 」などの歩掛積上げ後代価内の合計金額に対し、日進量の割戻しや補正を行う必要があります。役所から配布される設計書に明記されています。

経費条件の設定について(営繕工事)

設計書には、経費条件設置に関する記載がありません。過去の情報や考え方などに基づいた一定のノウハウが必要となります。

各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」

上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ(習慣)などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国21拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。

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⼟⽊積算システムアトラスとは?
全国21拠点で地域の発注者特徴を把握&研究し積算精度を⽇々研鑽。

30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo(アトラス レアル エボ)。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。

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