sponsored by 株式会社コンピュータシステム研究所
公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力をえて、熊本県の土木積算の特徴・コツについてまとめました。
土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国21拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。（下記情報は株式会社コンピュータシステム研究所の提供資料より引用もしくは参照し作成しております。）
熊本県では、土木工事入札制度について、概ね公平性を保ったやり方を実践しています。一部市町村で例外もありますが、県全体ならびに大部分の市町村では、土木工事の予定価格は事前公表という方式となっています。
令和4年4月1日以降、公告・指名通知を行う入札となっています。算出は、以下の式を用いて行われます。
上記の計算により算出された価格が用いられる方式となっています。なおランダム係数も導入されているため、係数を考慮して入札額を決定する必要があります。また熊本市では県と端数処理が異なっており、直接工事費、共通仮設費、現場管理費、一般管理費などは、千円未満を切り捨てた額によって算出する方式となっています。
先に発生した熊本地震の復興・復旧事業などを目的とした積算として、日当たり作業量の補正が行われています。国としての発注はもちろん、県および市町村の発注の場合でもこの補正を考慮した歩掛が使用されています対象となるは土工に関する歩掛全般。補正内容は作業日当りの標準日当り作業量を20％低下する補正となっております。
補正歩掛計算式：補正後の作業日当り作業量＝作業日当りの標準日当り作業量×0.8
熊本県として制定されている土木単価は年2回（4月・10月）の改定を基本としているものの、実際には毎月改定されているというのが実情です。また土地改良工事や森林土木工事においても材料単価表が存在ており、年に数回改定されています。市場単価については年4回、当月号が採用される方式となっています。
上記の歩掛と同様に、熊本地震の復興・復旧事業などを目的として、経費に関する積算としても復興係数が適用されています。対象となるのは全ての土木工事で、補正係数は共通仮設費、現場管理費ともに係数1.1を掛けた値となります。
なお、この復興歩掛経費は平成29年2月より開始されており、令和4年時点で、令和5年3月31日までの継続される旨が発表されています。
熊本県ならびに大部分の市町村の発注においては、入札情報公開サービスを通じて、誰でも設計書をダウンロードすることができる仕組みとなっています。なお、単価適用日や単価地区、諸経費条件といった積算に必要な情報に関しては、金抜き設計書の総括情報表に復興係数の有無、施工箇所点在情報などは特記仕様書に、それぞれ記載されています。
税抜き工事価格は「千円未満切捨て」で表示される方式となっています。また、一般管理費で切捨て額が調整されています。
こちらも税抜き工事価格は「千円未満切捨て」で表示される方式となっています。なお、各科目で千円未満切捨て処理が入る仕組みとなっています。
熊本県ならびに大部分の市町村にて用いられる設計書のコードは以下の通りとなっています。
多くの場合、設計書の条件欄にバケットサイズについての記載がない場合がほとんどのため、積算時にどれを選択すればよいのか、明確な判断基準のないまま決めなければならないという状況を強いられていまいます。
なお熊本県の施工パッケージの設計書では「構成比率」や「標準単価」といった記載はあります。
いずれにせよ、正しいバケットサイズが選択できていれば設計書記載の率や標準単価になりますが、異なっている場合は選択を間違えているということになりますので、記載の数値を合うように再選択をする必要が生じます。
各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」
上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ（習慣）などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国21拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。
30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo（アトラス レアル エボ）。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ（地域化）。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。
昨今の公共⼟⽊⼯事⼊札は、建設⼯事の中でも特に精度が求められています。
土木積算システム「アトラス（ATLUS REAL Evo）」を展開するコンピュータシステム研究所の協力のもと、公共工事、土木工事の落札のコツ・ポイントについて解説！
