ドボセキ 土木積算システムで絶対落札 » 土木積算の精度をあげるためのワンポイント講座

さらに土木積算の精度をあげるためのワンポイント講座

入札のための土木積算は、学ぼうと思っても教科書というものがありません。都内の大きな本屋に行っても、Amazonで調べても土木積算についてポイントを絞った、わかりやすい解説書というもの見つかりません(2022年1月時点)。

そこでここでは、⼟⽊積算システム(土木積算ソフト)「アトラス(ATLUS REAL Evo)」を展開するコンピュータシステム研究所の協⼒のもと、土木積算でつまづきやすいポイントについて解説していきます。

法定福利費について 
土木積算のポイント

福利厚生費として、年金や健康保険、住宅手当などさまざまなものを思い浮かべると思いますが、福利厚生費は、法定福利厚生費と法定外福利厚生費の2つに分けられます。

法定とは、法律で定められているもので「年金や健康保険」などがあげられます。

一方、法定外とは法律で定められてはいませんが、社員の健康確保や雇用確保などの観点から企業独自で行っている福利厚生のことです。

「積算で福利厚生費が関係するのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、積算を行う上で福利厚生費は関係があります。

ここでは積算業務にも関係する『福利厚生費』を解説しています。

熱中症対策費の計上について 土木積算のポイント

建設工事は屋外の作業が多く、気候の影響を大きく受けます。

近年、様々な要因で真夏日が増加傾向ですが、真夏日でも建設現場は稼働しています。

真夏日に屋外で作業を行っていると、熱中症のリスクが高まります。

建設現場でも様々な熱中症対策が実施されていますが、積算でも熱中症対策の費用を計上できる場合があります。

ここでは、『熱中症対策に資する現場管理費補正』について解説しています。

施工パッケージ型積算方式 土木積算のポイント

積算基準は、毎年、少しずつ改定されます。

また積算基準は、土木系、農林系、港湾系、林務系など様々な事業区分毎に定められています。様々な種類の積算基準書が少しずつ改定されるため、色々な情報を把握する必要があります。

過去を振り返ってみると、数年~十数年に一度、積算基準の中に新しい積算方式が誕生することがあります。直近だと、『施工パッケージ型積算方式』が導入されました。

今では、一般的となった『施工パッケージ型積算方式』ですが、導入当初は、困惑された方も多いのではないでしょうか?導入目的に、『積算業務の効率化』とありますが、受注者側でも効果はあったのでしょうか?

代価表が何層にも積み重なる従来の積上げ方式に比べ、一つの計算式で算出できる施工パッケージ型積算方式はシンプルです。

一方、施工パッケージ型積算方式は、計算式が長くなり手計算などで検算を行う時には手間がかかります。

表計算ソフトや積算ソフトを利用していれば、さほど気になりませんが、各種ソフトへの依存度が高くなっていきそうです。

ここでは、『施工パッケージ型積算方式』について概要~計算例まで詳しく解説しています。

施工箇所が点在する工事の積算 土木積算のポイント

数年前、積算基準に追加された新たな計算方式『施工箇所が点在する工事の積算』をご存じでしょうか。

新たな計算方式が追加された背景として、施工箇所が点在するケースでは建設機械の運搬や交通規制などがそれぞれの施工箇所で必要になり、従来の積算方式では実際にかかる費用と乖離するためです。

導入により実際にかかる費用との乖離は縮小しました。

積算基準は年々改定を繰り返していきます。日々変わる積算基準に対して、積算に携わる方はクリティカルに対応していくことが求められます。

『施工箇所が点在する工事』と『点在しない工事』では、積算結果が大きく異なります。

適切な計算を行わないと、設計価格と大きな誤差が発生したり、最低制限価格に誤差が発生することになります。

精度良く積算を行う為にも『施工箇所が点在する工事の積算』を理解しておきましょう。

管材費の積算について 
土木積算のポイント

公共工事の積算基準は、省庁ごとに定めた積算基準書が存在しています。

国土交通省の港湾局は港湾工事の積算基準を定めており、農林水産省も土地改良工事の積算基準を定めています。

他にも、上水道工事の積算基準は厚生労働省によって定められており、省庁によってさまざまな特色があります。

厚生労働省の上水道工事の積算基準書には、『管材費』という特殊な扱いをする項目が存在します。

『管材費』を理解しなければ、水道工事の積算を正確に行う事は不可能です。

ここでは、水道工事で重要な『管材費』について解説しています。

労務費の積算について 
土木積算のポイント

労務費とは、「工事を施工する際に必要な労務の費用」を指しています。

適正な労務費を積算に反映させることは非常に大切なポイントとなってきます。

図面のみでは予測するのが難しい労務費ですが、「歩掛」を用いることで算出を行えます。

ちなみに歩掛とは、ひとつの作業を行うにあたって、必要とされる作業手間を数値化したものです。

国この歩掛を知るためには、国土交通省のホームページに掲載されている「公共建築工事標準単価積算基準」を参照します。

ここでは、工事費を積算するために必要な事柄がまとめられており、建設工事、電気工事、機械設備工事それぞれにおける「標準歩掛」を毎年度制定しています(ホームページで無料で参照可能です)。

この歩掛を使用することによって労務費の算出が行えますが、注意点としては「歩掛は状況に応じて各自調整する必要がある」という点。

これはあくまでも数値化されている歩掛は一般的な数値となっており、それぞれの現場と同一の条件とは限らないためです。

例えばベテランの作業員が行う場合、新人の作業員が行う場合など作業を行う担当者によっても異なってくるため、この公表されている歩掛を参考にして、自社に合わせた臨機応変な変更が必要となってきます。

材料費の積算について 
土木積算のポイント

施工を行う際に必要となる材料にかかる費用を「材料費」と呼びます。

材料費を算出するには「使用する数量」と「仕入れ価格」が必要となってきます。

もし材料を現場まで運ぶのに費用がかかってくるような場合は、その費用も材料に含まれます。

さらに、正常な範囲でのロス分も材料費に含まれる、という点は材料費を算出する上ではしっかりと押さえておきたい点です。

ロス分を考慮するためには材料費の算出の際に「ロス率」という値を用いますが、これは工事実績などの調査をもとにしてあらかじめ設定された値となります。

このロス率を用いて計算をしないと自然発生したロス分が含まれず、受注側は損をしてしまうため注意しましょう。

一般管理費の内容について 
土木積算のポイント

土木積算における一般管理費は、工事を実施する企業の経営維持に必要な諸々の経費です。

工事現場に直接関係しませんが、間接的に必要な工事費用として、「工事原価」とともに工事価格の内訳を構成しています。

積算における一般管理費の対象項目は多彩です。給与、役員報酬、法定福利費、減価償却費、地代家賃など様々な勘定科目があります。

また、一般管理費に関しては、費用の内訳以外に「一般管理費等率」についても確認しておきましょう。

こちらでは、積算における一般管理費の内容と内訳、一般管理費等率について紹介しています。

歩掛の計算と重要性について
土木積算のポイント

歩掛は、土木積算における労務費を正確に把握するための手法です。

作業時間だけでなく、人数、工法、材料、機械、難易度など様々な条件を考慮のうえ、自社に合った単位数量(歩掛)を設定します。

適切な歩掛を用いて計算することで、正確な労務費の把握が可能となり、土木積算の精度も向上できます。

歩掛の作成は国が定める「標準歩掛」を参考にしますが、実際の状況と異なる場合があるため、柔軟に対応し自社に合った条件設定を行わなければなりません。

国土交通省から受注するための
土木積算のポイント

国土交通省では発注工事の予定価格は事後公表です。また、低入札価格調査基準でダンピング受注を抑制しています。積算ルールは年度改定で毎年4月改定です。歩掛の基準は国土交通省土木工事積算基準に準拠しています。国土交通省から工事を受注したい際に、土木積算で気を付けるべきポイントを解説しています。

積算における所要数量について
土木積算のポイント

設計図だけで材料費を算出してしまうと、実際の現場では材料が不足してしまうことも。それは部材によっては切り無駄などの損耗が発生するからです。

材料費は数量×単価で計算されるため、切り無駄を含めた数量が必要となります。この切り無駄を含めた数量のことを「所要数量」と呼ぶのです。

一方、設計図だけで切り無駄も排除して算出した数量を「設計数量」と言います。

また設計図には書かれていない仮設物などの数量は「計画数量」と呼ばれています。

積算における物価本について
土木積算のポイント

積算を行う際に、実勢価格を確認する資料として用いられるのが「物価本」です。物価本には建設物価や積算資料といった種類があり、それぞれに建設工事に関連したコストなどが掲載されています。

農政局から受注するための土木積算のポイント

土木積算で覚えておくべきポイントがあります。農政局から仕事を受注するには難しいと感じる部分あるでしょう。しかしポイントを抑えることで、土木積算をどのように進めたら良いか、積算に必要な事項が何かを把握できます。

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⼟⽊積算システムアトラスとは?
全国21拠点で地域の発注者特徴を把握&研究し積算精度を⽇々研鑽。

30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システムATLUS REAL Evo(アトラス レアル エボ)。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。

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