公共土木工事の入札で勝ち、案件を落札するためには、より精度の高い土木積算が求められています。ここでは、滋賀県の土木積算の特徴・コツについてまとめました。
土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所では、全国23拠点に調査スタッフ&サポートスタッフを配置し、発注者ごとに異なる土木積算の傾向や癖などの情報を収集しています。大量の設計書の検証作業など、⽇々土木積算の精度を上げるためのローカルな情報を蓄積し、その知見を活かしシステムの精度アップや地域の土木業者のサポートを行っています。ここではその一部をお見せいたします。
滋賀県の入札では『予定価格の事後公表』に加え『ランダム係数』を取り入れた最低制限価格の算出にて落札業者の決定が行われております。
正確な積算を行い、ランダム係数の範囲内で見積りを作成するために必要なのは、確かなデータとスキル、積み上げミスを防ぐ為の仕組みが必要となります。例えばミス防止の例として事務方での積算作業の分担・継承が加速しております。弊社含め民間の積算システムの進化により、現場経験のない事務方での積算も一般化してきました。また、情報源の確保・精度の向上を狙い、検算用(2本目)の積算システムの導入を行う業者も増加しています。
滋賀県のトピックスとして2点ございます。まずは滋賀県(及び各市町)の土木発注用の積算システムが2023年8月に変更となったことです。 創積というシステムからJACICというシステムに変更されております。出てくる帳票や単価コード、端数処理等も変更になりました。
2点目は県の発注の際の金抜設計書のPDF形式です。テキスト形式(文字データのあるもの)ですと取込機能を活用しより早く便利に積算できますが、画像形式(文字データのないもの)ですと取込機能が使えません(※補助機能としてOCR機能あり)。2023年のシステム変更がきっかけなのかは不明ですが、それ以後で滋賀県の土木事務所発注工事に関しては、テキスト形式での発注となり、取り込み機能が活用できるようになりました。市町に関しても、テキスト形式での発注が増加傾向です。
正確な積算を行い、ランダム係数の範囲内で見積りを作成するためには、積算上相違しやすい箇所を把握しておくことが重要です。
滋賀県の入札案件において「積算条件等明示書」に見積単価(3~5社程度)が明示されている場合があります。その場合は滋賀県土木交通部より公表されている「土木工事標準積算基準書・同(参考資料)」より①原則3社見積。②見積の平均値を計算。③平均値を中心に±30%を超える見積単価は「異常値」とする。④「異常値」の見積単価は排除する。⑤残った見積単価で再度、平均値を計算。⑥最も大きい有効桁を採用。(例外あり)というルールで採用されます。
経費計算における諸経費対象外の費目については、金抜設計書に指定の記載がございます。
2023年に県のシステムがJACICになったことで管理費区分に数字もしくはアルファベットで記載されるようになりました。処分費=T、スクラップ等すべての間接費対象外=9などという形で金抜設計書に記載がございます。
国土交通省の積算基準に準拠しております、年度改定は毎年8月の年1回の改定が基本です。
一部滋賀県独自の基準で設定している歩掛もございます。
単価の採用については、県土木単価があり、優先的に使用されます。県土木単価の改定は基本2回、適宜臨時改定がありますが、最近は物価上昇の影響もあり毎月改定が行われています。その次に物価資料 (建設物価、積算資料)という形です。また二誌平均を採用している点が滋賀県の特徴です。
工事価格端数処理が万円未満切捨(一般管理費から減額)が特徴です。
その他、県の工事については週休2日補正が発注者指定型となっており、合算工事、施工箇所点在工事等の経費計算方法の工事も増えてきております。
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県土木単価 |
物価資料 |
積算基準 |
経費 |
|---|---|---|---|---|
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滋賀県 |
基本2回、適宜臨時改定 |
建設物価、積算資料 |
毎年8月 |
工事価格端数処理が万円未満切捨 |
※上記は基本改定のため、適宜臨時改定等が発生する場合があります。
各地域の特徴を日々収集し研鑽しつづける土木積算システム「アトラス」
上記の他にもまだまだたくさんの各地域独自の土木積算の特徴やルール、クセ(習慣)などが存在しています。これらを土木会社の一人の担当者が常にキャッチアップしていくことはほぼ不可能です。
土木積算システム「アトラス」は全国23拠点のサポート体制を持ち、各地域の発注者の特徴や情報を日々収集し、検証作業を行い、システムのアップデートやユーザーのサポートをおこなっています。アトラスのサポートやシステムを使うことで効率的に地域特徴にあった土木積算を精度高く行うことが可能になります。
30年の実績と土木積算のノウハウが蓄積された土木積算システム「アトラス」。
その大きな特徴は全国に配置した拠点による地域に密着したサポート体制とシステムのローカライズ(地域化)。
昨今、地域や担当者ごとの土木積算の特徴や習慣をおさえることが土木積算精度を上げるうえで大切になってきています。
アトラスでは各地の拠点にて地域の情報収集、検証作業を行い、知見を蓄積し、導入ユーザーに土木積算ノウハウを共有しています。
昨今の公共⼟⽊⼯事⼊札は、建設⼯事の中でも特に精度が求められています。
土木積算システム「アトラス」を展開するコンピュータシステム研究所の協力のもと、公共工事、土木工事の落札のコツ・ポイントについて解説!